Q7最近ペットのお葬式をする人が多いそうですね。古代エジプトでも猫のお墓が見つかっていますし、ペットを大切な家族だと感じる気持ちは古今東西変わらないのでしょうか?

ペットにお墓を作るのが当たり前なのは日本くらいかな。ニューヨークにいた時、死んだネコが袋に入れられて動物病院に持ち込まれるのを見たことがある。昨日まではあんなに可愛がっていたのに、まryで郵便局に荷物を預けるかのように。エジプトのネコのミイラは残念ながらヨーロッパで畑の肥料として使われてしまったらしい。死んでしまった動物の扱いは国や宗教によってまちまちだということがわかる。たとえばアメリカでは死んでしまった金魚はトイレに流すようだが、日本ではアイスキャンディーの棒を卒塔婆にしてお墓を作る。50歳を過ぎた後輩の獣医も、飼っていた金魚が死んでしまった時、コンビニにアイスキャンディーを買いに行っていた。ただし、死をいつまでも引きずることは感心しない。その後も自分たちが頑張って生きていくことを誓うために葬儀をするべきで、また新しい命を迎えてあげればいい。その獣医もしばらくしょげていたが、水槽の水を入れ替えて今は新しい金魚を飼っている。子供の頃からこんな習慣を教えてあげるようにしたいものだね。引用/『またまた猫医者に訊け!』株式会社KADOKAWA116ページ