ペット・ロス◎悲しみのステップ、ペットの死に遭遇した時の心境とは?

【交渉】このステップは不治の病を言い渡されたとき、また迫りくる死を宣告されたときによくあることです。交渉やお願いの相手は神様であることが多いと思いますが、その動物自身であることもあります。『神様、私の命と引き替えにこの子を助けてやって下さい』『もう、二度とほかの種類の猫にすればよかったなんて言いませんから、病気を治して下さい』『これからはおまえが大好きな缶詰しかあげないからがんばれ!』『もう、二度と散歩をさぼったりしないから』普段はあまり信仰心のない人も、この時には懸命に神様に祈ったりするものです。私も自分の愛犬ポチが、リンパ腫という病気でもう危ないと聞いたとき、いろいろなものを犠牲にして一生懸命祈ったのをよく覚えています。引用/鷲巣月美編『ペットその時あなたは』三省堂新版87ページ